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自宅に設置してあるプロパンガス容器の交換時期や、容器内のガスが空になった場合の対応方法などをご存じでしょうか?
大抵の人が『なんとなくは知っている』くらいで、完璧に把握できているという方は、ほとんどいらっしゃらないでしょう。
仕組みを理解し知っておくことで、急にガスが使えなくなってしまった時でも慌てずに対応することができます。今まで、料理しているときやお風呂に入っているときに急にガスが止まってしまったなどの経験をされたことはありませんか?
今回は、プロパンガスの供給の仕組みと交換時期・交換方法について詳しくご紹介していきます。また、プロパンガスの家族世帯の使用量や、料金の平均相場などもご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
これらの知識を頭に入れておくことで、プロパンガスのトラブルを避けられるのはもちろんのこと、ガス料金を見直したり、ガス会社の乗り換えのきっかけにもなるはずです。

プロパンガスの供給の仕組みと交換方法について

プロパンガスの供給のしくみは?供給方式は個別供給方式と集中供給方式が主

プロパンガスの供給の仕組みは大きく分けて「個別供給方式」「集中供給方式」の2つがあります。まずは、それぞれの供給方式がどのようなものか見ていきましょう。
ガスの供給方式 個別供給式 集中供給式

個別供給方式

個別供給方式とは、プロパンガスの中で最も一般的な供給方式です。各家庭にプロパンガスの容器を設置して、ガスを供給しています。
個別供給方式の場合、各家庭ごとにプロパンガスの容器を設置。その容器に充填されたプロパンガスを配管を通して家の中に引き込んでいきます。ガス会社が家庭ごとにマイコンメーターを設置しガスの使用量を管理しています。その使用量を元にガスボンベ(容器)の交換時期を管理していますので、現在ではガス切れが起こることはほとんどありません。ガスが切れる前にガスボンベ(容器)の交換をするため、消費者はガスの残量を気にすることなく使用できます。

集中供給方式

集中供給方式は、専用の敷地内に設置された場所にガスボンベやバルクが設置されたプロパンガスの供給設備から、都市ガスのように地中に埋められている導管を経由して各家庭にプロパンガスを供給する方式です。供給規模によって、「小規模導管供給」「簡易ガス供給」と2種類に区分されており、それぞれ対応される法律が異なっています。以下、簡単な表でまとめました。

種別供給されるマンションなどの戸数適用される法律
小規模導管供給70戸未満液化石油ガス法
簡易ガス供給70戸以上ガス事業法

また、集中供給方式には、一般的なボンベ容器ではなく「バルク貯槽」という設備を使用する場合が多くあります。バルクローリーで直接プロパンガスを充填する方式のことを「バルク供給方式」と呼びます。
このバルク供給方式では、従来のガスボンベ(容器)を何本も用意する必要がないため、敷地内にすっきりと配置でき、配送の回数を減らすこともできるメリットがあります。

焦らなくても大丈夫!プロパンガスボンベの交換時期

プロパンガス 空になる
プロパンガスの残量や使用量が気になってしまったり、プロパンガスボンベの交換時期が過ぎていないか不安になってしまったりする人も多いのではないでしょうか。しかし、基本的にガスの使用量に合ったサイズの容器や本数が設置されているので、ガスがなくなってしまうというケースはそう多くありません。ここで注意が必要なのは、居住する人数が増えたり使用するガス器具を交換するなど、ガスの使用量が増える時です。ガス会社に連絡をしましょう。そうすることで、ガス会社はて配送のサイクルを見直したり早めるなどの対応をします。そうすることでガス切れを防ぐことが出来ます。また、プロパンガスボンベは各家庭に2本以上設置されているケース(バックアップボンベ)が大半です。一般的には、プロパンガスボンベ2本で2か月ほど使用できるのですが、プロパンガス業者は「1本が空になったら交換する」という方法を取っているため、2本とも空になってしまう心配はまずありません。
つまり、基本的にガスが空になることはないのです。
最近では、ガスメーターがプロパンガスの使用状況をコンピューターで管理する会社も出てきました。その設備がない場合でも、検針員がお宅に訪問しガスの使用状況を確認してくれているため、安心しても良いでしょう。

万が一何かしらのトラブルにより、LPガスの容器が空になってしまった場合は、契約しているガス会社に電話で連絡するようにしましょう。問題が起きたときに賠償問題にもなりかねませんので、慌ててガスボンベ(容器)等をご自身の判断で操作せず指示を仰ぎましょう。

安心して使うための点検は?定期点検は法律で義務付けられている

プロパンガスは、「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律」(略称:液石法)により、「4年以内に1回の定期点検」(第二十七条および同施行規則第三十六条・第三十七条)が法律で義務付けられています。また、4年以内に1回の定期点検を含めた以下の保安業務によって、プロパンガスの安全が保たれているのです。
液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律

周知

年1回(もしくは2年に1回)行われます。使用上の注意や事故を防ぐための情報などを、定期的にガス会社から文書でお知らせします。

緊急時連絡と緊急時対応

ガス漏れなどが起きたとき、速やかに対応します。緊急時の連絡先は夜間・休日にも対応しており、緊急時は30分以内に対応することになっています。

供給開始時点検・調査

ガス器具を含めたプロパンガス設備全体の点検や調査を行い、安全を確認します。

容器交換時等供給設備点検

容器の転倒防止の確認など、容器周りの点検を行います。容器の交換する際に行うのが一般的です。

定期消費設備調査

ガス器具、ホース、給排気、配管といった消費設備の調査を行います。(4年以内に1回)

定期供給設備点検

ガス漏れが起きていないかなど、ガスメーターを含む周辺などの供給設備の点検を行います。(4年以内に1回)

定期点検は無料で実施され、時間は20~30分ほどで終了します。当日は立ち会いが必要となります。点検を行う際には担当者から名札や身分証明証の提示がありますので、もしそこで不審な点があった場合は、ご契約中のガス会社に連絡をして確認しましょう。

プロパンガス料金を下げるためにガス会社を見直そう

ガスの自由化とは?プロパンガスは自由価格で設定されている

都市ガス自由化
2017年4月より、都市ガスの自由化が始まりました。都市ガスの新規参入業者がある地域では、戸建住宅・集合住宅でも自由にガス会社を選ぶことができるようになったのです。その影響で、プロパンガスを使用中の消費者も「プロパンガス会社を乗り換えたい。ガス料金を下げたい」とお考えの方が増えました。
こういったガスの全面自由化によって、ガス会社の間では価格競争が生じ始めています。消費者にとってはガス料金の抑制につながると考えられるのです。
競争が生まれることのメリットは、価格面だけではありません。サービス面の向上も期待できると言えるでしょう。サービス面を向上させることによって「顧客満足度」が高まれば、ガス会社としても多くの利益を見込めるからです。だからこそ、今後はポイント制や定額制、さまざまなサービスとのセット販売など、ガス会社ごとに多種多様なサービスを打ち出してくることが予想されます。
そのため、そういったサービスを冷静に見極めながら、自分の家庭に最適なサービスを判断していくことが必要になるでしょう。

プロパンガス平均使用量・料金はいくら?世帯別使用量と料金の平均相場は?

ガスの平均使用量
ご自身のプロパンガス使用量と料金がどれくらいか、正確に把握できているでしょうか。また、それらの使用量や料金は、平均相場と比べて高いのか、それとも低いのか、しっかりと把握できていますか?ここからは、家族世帯の使用量と料金の平均相場をご紹介していきますので、ご自身の使用量や料金が平均と比べてどうなのか、確認してみてください。

1.世帯人数の平均使用量(月別)

世帯人数プロパンガス使用量(㎥)
2人以下6.5㎥
3人8.9㎥
4人11.3㎥
5人11.7㎥
6人12.0㎥
7人以上11.8㎥

(出典:経済産業省資源エネルギー庁・プロパンガス消費実態調査より)

2.地域別プロパンガスの平均価格

石油情報センターより算出されたデータをまとめた地域別プロパンガスの平均料金相場を見てみましょう。

二人暮らし単位:㎥単位:円
平均使用量料金相場
北海道局6.5㎥6,800円
東北局6.5㎥5,952円
関東局6.5㎥5,152円
中部局6.5㎥5,292円
近畿局6.5㎥5,395円
中国局6.5㎥5,434円
九州局6.5㎥5,440円
沖縄総合事務局6.5㎥5,522円

 

核家族住宅(3人)単位:㎥単位:円
平均使用量料金相場
北海道局8.9㎥8,536円
東北局8.9㎥7,469円
関東局8.9㎥6,408円
中部局8.9㎥6,566円
近畿局8.9㎥6,702円
中国局8.9㎥7,048円
九州局8.9㎥6,779円
沖縄総合事務局8.9㎥6,924円

※2018年5月時点での情報です。

地域別の基本料金を見てみると、関東地方の基本料金が他の地域より300円ほど安いことが分かります。理由として考えられるのは、プロパンガス会社が多く存在し、価格競争が激しくなっているということです。
料金相場は輸入価格により変動する可能性もありますが、ぜひ、自分の家庭と地域のガス料金を比較してみてください。
そして、改めてプロパンガス料金の節約を検討してみてはいかがでしょうか。

プロパンガスの料金を下げる方法は?ガス会社の乗り換えが手間なく簡単

ガス代節約方法
プロパンガスの料金を下げるために、まずは家庭でできる節約方法を考えてみましょう。
おすすめなのは、「お風呂のガス代節約」「キッチンのガス代節約」の2つです。

お風呂のガス代を節約するには

家庭内で最もプロパンガスを使用するのは給湯だと言われています。お風呂やシャワーに使われるプロパンガスの量は、全体の75%とも言われているのです。そのため、お風呂やシャワーのときに少し工夫するだけでも、プロパンガスの料金は節約できます。
お風呂は、設定温度を下げたり、追い炊きの回数・時間を減らしたり、保温のためふたをこまめに閉めること。また、シャワーを使用する時間や量を減らすことも効果的です。

キッチンのガス代を節約するには

キッチンで使用されるのは、ガスコンロと給湯器がメインとなります。まず、ガスコンロはなるべく中火で、鍋底から炎がはみ出さないように使用しましょう。また、食器洗い機(食洗機)には給湯器が使用されているため、温度を1℃下げるだけでも節約につながります。40℃から38℃と2℃下げるだけでも年間1,300円の節約になるといわれているので、実践してみましょう。

プロパンガスの使用をやめてオール電化や都市ガスを考える方もいらっしゃるでしょう。ただし、オール電化にした場合、導入・設置に高い初期費用がかかってしまい、トータルコストがかさんでしまう可能性もあるので、あまりおすすめできないのが現状です。また、キッチンに関しても、IHを設置する場合には初期費用はもちろん、IH対応の鍋やフライパンなど揃えなければならないアイテムも数多くあるため、節約目的のIHもあまりおすすめできません。都市ガスも導入するために都市ガス用の器具に交換したり導管を引き込むために高額な費用となることがあります。毎月のガス料金が安くなっても元が取れるまでに何十年掛かってしまう場合もあるので注意が必要です。

節約方法について、詳しくはこちらの記事も参考にしてください。

一番おすすめする方法は、ガス会社のお乗り換えです。

地域やご家庭にあった相場価格のプロパンガス会社にお乗り換えをすることで手間なくガス料金を下げることが可能となります。又、ガス料金の支払い方法をコンビニ払いや口座振替ではなく【クレジットカード】で決済が出来る会社も増えてきました。
お手持ちのカードでガス料金を決済すれば支払いをうっかり忘れてしまう事もありません。しかもカード会社のポイントや特典もGet出来るのでお得に節約が出来ますね。

自宅でできる節約に励むとともに、自宅に合ったガス会社を選んでいくことをおすすめします。
ガス代節約 乗り換え

まとめ

今回は、プロパンガスの仕組みや交換方法、点検内容、平均価格などをご紹介させていただきました。もう一度、今回ご紹介した内容を振り返ってみましょう。

  • プロパンガスには「個別供給方式」と「集中供給方式」がある
  • ガスボンベ(容器)2本設置されている。基本的に空になることはない
  • 定期点検は法律で義務付けられていて、立ち会いのもと行われる
  • 価格競争が起こることで、料金が安くなったりサービスが向上したりするメリットが得られる
  • プロパンガス料金の平均相場は、ガス会社の多い関東地方が安い傾向にある
  • お風呂やキッチンのガス使用量を抑え、節約に励む

今回ご紹介した情報を参考に、ぜひプロパンガスの節約を行ってみてはいかがでしょうか。また、ガスリサーチでは、料金を下げるための方法などを詳しくご紹介していますので、ぜひご覧になってみてください。