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プロパンガスを安全に設置するための方法を知りたい」「プロパンガスを設置する際の費用がどれくらいなのか知りたい」などといった気持ちがあるものの、どこから情報を仕入れればいいのか分からない人も多いでしょう。

安全・安心かつ、お得にプロパンガスを設置し、利用していくためには、どのような点に注意すればいいのでしょうか?

今回は、プロパンガスを設置するメリット、デメリットほか、安全に使用するための法的規制の詳細、現在の使用量を把握してガス料金の見直しを行う方法についてもご紹介していきます。
本記事をご覧になることで、「プロパンガス設置において必要な知識」「プロパンガスにかかるランニングコスト」「プロパンガスの利用料を見直し、節約する方法」などを把握していただけます。ぜひ最後までご覧になってください。

プロパンガスを設置するメリットとデメリット

災害時の復旧が早いなど、プロパンガスのメリット5

プロパンガス 導入のメリット
プロパンガスは、プロパン・ブタンが主成分の液化石油ガスです。プロパンガスには、以下のようなメリットがあります。

・災害時の復旧が早い
プロパンガスは個別に設置されている場合がほとんどで、ガス配管が短く、災害が起きた場合でも比較的容易に点検を行うことができます。そのため、個別に点検が済み次第ガスの使用を再開できるのでメリットと言えますね。
それに比べ都市ガスの場合、地中に埋められている導管が1カ所でも破損してしまえば、2次災害を防ぐために同じガス管を使用するエリア全体でガスが使用できなくなります。すべての安全確認が終わるまではガス供給がストップしてしまうので復旧にも時間が掛かります。その心配が少ない点は個別供給が多いプロパンガスを利用するメリットといえるでしょう。

・都市ガスが通っていない場所でもガスの利用が可能
都市ガスは、ガスの供給設備から地中のパイプラインを通って各家庭にガスを供給するという仕組みです。国道や幹線道路など大きな道路の下にある「本管」から枝分かれした「導管」を通じて供給されますが、全国の隅々にまで配管されているわけではなく、供給できる地域は限られています。しかし、プロパンガスの場合、ガスを詰めたボンベを各家庭に設置する「個別供給方式」が一般的なので、ほとんどの地域で利用することができるのです。

・地球にやさしいクリーンエネルギーである
プロパンガスは、石油や石炭など化石エネルギーの中でもCO2の排出量が少ないエネルギーといわれています。出荷段階で「硫黄分」や「残渣分」といった不純物質の濃度を厳密に管理しているため、燃焼時に発生する排気ガスには、人体に有害な物質がほとんど含まれていません。安心して利用することができるクリーンなエネルギーといえます。

・プロパンガスの熱量は都市ガスの倍
都市ガスの1m3当たりの熱量は、約11,000kcal。それに対して、プロパンガスの1m3当たりの熱量は、約24,000kcalです。プロパンガスは、都市ガスの約2.2倍の熱量を持っています。
このため、プロパンガスは飲食店や製造工場などの強い火力を必要とする場所で多く利用されています。

・設置時の初期費用はプロパンガスの方が安い
都市ガスであってもプロパンガスであっても、利用者が初回の導入コストを負担するという点は変わりありません。しかし、利用開始時に一括請求される都市ガスに対し、プロパンガスの場合、ガス会社と無償貸与契約を結べば導入時のコストがかからないため、初期費用を抑えたい人は、プロパンガスの方がおすすめといえるでしょう。

料金が事業者ごとに異なるなど、プロパンガスのデメリット3

プロパンガス 導入のデメリット
ここまで、プロパンガスのメリットを紹介してきましたが、プロパンガスにもデメリットは存在します。
では、どのようなデメリットがあるのか、詳しく見ていきましょう。

・自由料金のプロパンガスは事業者により料金が異なる
電気や都市ガスは、自由化された公共料金であるため、そこまで大きな価格差はありません。しかし、プロパンガスは事業者によって料金設定が異なる自由料金です。
場合によっては非常に高額なガス代を請求されてしまうケースもあり、相場価格を維持している優良なプロパンガス業者をしっかりと見極めることが大切です。

・自分に合ったプランを見つけることが難しい。
2017年3月末時点で、プロパンガス事業者は全国で「約18,000社」存在しています。各都道府県単位で見ると、数百もの事業者が存在していることになり、その中から自分に最も適した事業者やプランを見つけ出すのは簡単なことではありません。

・敷地内にガスボンベを設置する必要がある。
プロパンガスを使用する場合、自宅の敷地内にガスボンベを設置しなくてはなりません。そのため、スペースを確保する必要があり、ガスボンベを設置する必要がない都市ガスと比較した場合、デメリットと言わざるを得ないでしょう。

プロパンガスの安全・安心な設置のためにできる法的措置とそれを支える供給の仕組み

プロパンガスの安全設備・活用の仕組み①販売業者による保安業務の法的義務

プロパンガス 法的義務
ここからは、プロパンガスを安全に設置して使用するための法的規制について、詳しく見ていきましょう。
プロパンガスを設置する場合、プロパンガスの販売業者に対しては、以下の項目の保安業務を実施することが義務付けられています。

・供給開始時点検・調査
ガス器具を含めたプロパンガス設備全体の点検・調査です。供給開始時に行います。

・容器交換時等供給設備点検
容器周辺の状態を確認したり、転倒防止確認を行ったりします。タイミングは、「容器の交換時」もしくは「月1回以上」です。

・定期供給設備点検(4年以内に1回以上)
ガス漏れがないかを確認したり、調整器からガスメーターまでの供給設備の点検を行ったりします。タイミングは「4年以内に1回以上」です。

・定期消費設備調査(4年以内に1回以上)
ガス器具、ガスホース、吸排気などの消費設備の点検・調査を行います。タイミングは「4年以内に1回以上」です。

・周知

プロパンガスを使用する際の注意点や事故防止につながる情報などを、定期的に文書で通知しなければならないという決まりです。頻度としては、年1回(又は2年に1回)とされています。

・緊急時対応・緊急時連絡

ガス漏れなどのトラブルに速やかに対応しなければならないという決まりです。そのため、緊急時の連絡先は夜間や休日にも対応します。トラブルが起きたとしても、緊急時は30分以内に無料対応してもらうことができます。

上記の項目は、プロパンガス販売業者が行うケースと販売業者から委託を受けた保安機関が行うケースがあります。ただ、どちらにしろ「義務」として定められているものなので、プロパンガス販売業者を選ぶ際には、念のため上記の義務を満たしているか確認するようにしてください。

プロパンガスの安全設置・活用の仕組み②販売業者に義務付けられた「書面の交付」

プロパンガス 14条書面
プロパンガス販売業者は、保安業務の法的義務だけでなく、消費者に対する「書面の交付」も義務付けられています。書面とは、「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律(略称:液石法)」の第14条に基づく書面のことです。

プロパンガス販売業者は、新たにプロパンガスの取引を始める際、料金の構成や設備の所有権、設置や撤去などの費用の負担方法などを明確化した書面を交付しなければなりません。
いわゆる「14条書面」と呼ばれるこの書類には、とても重要なことが書かれています。後々のトラブルを防ぐためにも、この「14条書面」の契約内容はしっかりと確認するようにしてください。確認後は必ず大切に保管しておきましょう。

プロパンガスの契約内容が適切であるかを確認するためには、設備面や料金面の知識もしっかりと養っておく必要があります。ここからは、設備面や料金面についても詳しくご紹介していきます。

プロパンガス初期費用が無償?利用開始時に支払う配管工事や設置工事が無償になる仕組み

無償貸与契約 プロパンガス
新築の戸建住宅(特に建売住宅)でプロパンガスを使用する場合、配管工事にかかる設備費用は、プロパンガス販売業者が負担するというケースが多くあります。その場合に結ぶ契約が「無償貸与契約」となります。
無償という名前から、「無料」だと勘違いしてしまう人も少なくないのですが、決して無料ではないので注意してください。内容としては、契約期間が10〜15年。その間、毎月のガス料金に「工事費用」を上乗せして請求されている場合があります。つまり、この減価償却が終わるまで、工事費用がガス料金に上乗せされてしまうということです。ガス料金があまりにも高い場合にはガス会社にガス料金の内訳を確認しましょう。

途中で解約しようと思っても、契約に基づき工事費用の残金を請求される可能性もあるため、契約時にしっかりと確認しておくことをおすすめします。

中には料金を不当に上乗せする会社や、減価償却が終わっても料金を下げない会社なども存在します。このような会社と契約を結ばないようにするためにも、事前に知識を蓄えておき、「自分に最も適したガス会社」を選べるようにしましょう。

プロパンガス料金を節約するために

それって不当に高額な料金設定ではないですか?

プロパンガス 相場価格
自宅のプロパンガス料金が「適切な料金」であるかを判断するには、どうすればいいのでしょうか?中には「そもそも今の料金が他と比べて高いのか安いのかさえ分からない」という人も少なくないはずです。気づかぬうちに、不当に高額な料金を請求されてしまっている可能性も否めません。まずは「プロパンガスの相場価格」をしっかりと把握することから始めていきましょう。

プロパンガスの相場価格は、お住まいのタイプや地域、世帯人数などで変化します。石油情報センターが提供している2018年4月のデータによると、全国の二部料金制の基本料金相場(平均料金)は約1,824円、20m3使用時の従量単価の相場(平均)は、約564円となっています。北海道の場合、基本料金相場は約2,094円、20m3使用時の従量単価は約730円となっています。

プロパンガス販売業者が多く存在する都心であれば基本料金も安い傾向にあるのですが、北海道や離島などは配送コストがかさむ事やプロパンガス業者も少なく競争がないため、基本料金や従量単価が高い傾向にあります。そのため、全国平均ではなく、ご自身がお住いの地域の相場価格を確認するようにしてください。
以下のサイトでは、プロパンガス料金の見直し診断を行うことができます。ぜひこの機会に診断を行ってみてはいかがでしょうか。
「プロパンガス料金見直し診断」(ガスリサーチ)

一部地域については診断できないため、その場合は以下の記事を参考にしてください。
「プロパンガスの相場は?地域別・世帯人数別・住まいのタイプ別で比較」

不当請求に気付いたらどうする?契約しているガス会社と価格交渉、契約先を見直すのが効果的

プロパンガス 不当請求 どうする?
不当に高額な料金を請求されていた場合は、どうすればいいのでしょうか。
まずは、冷静に現状を把握することが大切です。契約内容を確認し料金表や検針票を確認するなどして、請求額の不当性を明確にしましょう。

不当な請求を解決するための方法として、「価格交渉」があります。価格交渉を行う場合は、主に次の3つの手段が考えられます。

  • ガス会社と直接交渉する
  • 賃貸の場合は管理会社や大家さんに相談する
  • 仲介サービスを利用する

戸建住宅でお住まいが自己所有の場合は、ガス会社と直接交渉も一定の効果はありますが、契約先の見直しをお勧めします。
賃貸の場合は管理会社や大家さんに相談する方が、値下げしてもらえる可能性は高いかも知れません。
ガスリサーチでは、プロパンガス会社の見直しを行いたい方のお問い合わせにもお応えしています。
以下のページでは、実際にプロパンガス会社を乗り換えできた人の実例を掲載しているので、参考にしてください。

「知って納得・見てお得! ガスリサーチの乗り換え実例」

まとめ

今回は、プロパンガスを設置するメリット・デメリットや、安全・安心に設置するための方法、料金を抑える方法などをご紹介してきました。最後にもう一度、今回の内容を振り返ってみましょう。

<プロパンガスのメリット>

  • 災害時の復旧が早い
  • 都市ガスが通っていない場所でもプロパンガスは利用可能
  • 地球にやさしいクリーンエネルギーである
  • プロパンガスの熱量は都市ガスの約2倍
  • 設置時の初期費用はプロパンガスの方が抑えられる

<プロパンガスのデメリット>

  • 自由料金のプロパンガスは事業者により料金が異なる
  • 自分に合ったプランを見つけることが難しい。
  • 敷地内にガスボンベを設置する必要がある。

<価格交渉を行う場合の手段>

  • ガス会社と直接交渉する
  • 賃貸の場合は管理会社や大家さんに相談する
  • 仲介サービスを利用する

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