この記事は約8分で読めます


高すぎるプロパンガス料金に悩んでいませんか?
「毎月のプロパンガス料金を少しでも安くしたい」「高い光熱費を支払い続けたくない」「都市ガスやオール電化にするべき?」と考えているなら、まずはプロパンガス料金を安くする方法や割引について正しい知識を蓄えることが重要です

そこで今回は、「プロパンガスと電気の料金に関する比較」や「プロパンガス料金を安くする方法」を詳しく紹介します。
光熱費を今より抑えて、毎月の生活費を賢く節約していきましょう!

プロパンガスと電気の比較。「電気がお得」とは一概に言いきれない

プロパンガスを使っていると、お湯やお風呂を沸かすために大きなエネルギーが必要だということを耳にする機会が多くあります。
また、頻繁にお風呂を沸かす家庭では、毎月請求されるガス代を見て「プロパンガスよりもオール電化の方が安いんじゃないか?」という疑問を抱く機会もあるでしょう。

プロパンガスと電気料金の比較1:お湯、お風呂を沸かしたとき


そこで、以下ではお風呂にお湯をためたとき、プロパンガスと電気ではそれぞれどのくらいのエネルギーコストがかかるのかをまとめました。

なお、プロパンガス1㎥は電気1kWhに比べて発熱量が高く、その差は約28倍になります。

プロパンガス(1㎥)電気(1kWh)
発熱量約24,000kcal約860kcal

【お風呂に200Lのお湯をためた場合の比較】

プロパンガスオール電化
約84.1円※1約50.9円(夜間)※2/約132.4円(昼間)※3

※1 上げる温度数(℃)×お風呂の容量(L)×熱効率÷ガス1㎥当たりの発熱量(kcal)×従量単価
20℃×200L×0.9(熱効率)÷24,000kcal(発熱量)×561円(従量単価)=約84.1円

※2 上げる温度数(℃)×お風呂の容量(L)×熱効率÷1kWhあたりの発熱量(kcal)×1kWhあたりのエネルギーコスト
20℃×200L×0.9(熱効率)÷860kcal(発熱量)×12.16円(1kWhあたりのエネルギーコスト)=約50.9円

※3 20℃×200L×0.9(熱効率)÷860kcal(発熱量)×31.64円(1kWhあたりのエネルギーコスト)=約132.4円

上記の表から、お風呂にお湯をためることでかかる光熱費は、電気代の安い夜間電力を利用できるオール電化の方が安く、プロパンガスが割高だと判断することができます。

しかし、発熱量が大きいプロパンガスは、お湯を沸かす時間を削減できるため、忙しい朝や急いでお風呂をためたい際などに多くのメリットがあるのではないでしょうか?

また、オール電化の場合、導入・設置に高い初期費用がかかるほか、昼料金・深夜料金など時間帯別料金プランが採用されている場合がほとんどです。

そのため、家庭によっては、

・初期費用が高くてトータルコストがかさんでしまった
・電気料金が上がってしまった
・電気料金が安い時間帯に合わせて生活スタイルを変えざるを得ない

などの弊害が出てしまう可能性もあります。

単なるエネルギーコストのみを比較するとオール電化にすることで光熱費を安く抑えられるかもしれませんが、生活スタイルによってはプロパンガスの方が負担なく使用していける場合もあるでしょう

エネルギーコストのみに着目すると、電気の方が光熱費を安くできる可能性は高いですが、自分や家族にとって本当にお得なのはどちらかという点に着目してみると、電気がお得だとは一概には言いきれませんよね。

また、お風呂に入るとき以外でも、ガスや電気などのエネルギーを必要とするシーンは多くあります。
次は、料理をする際のプロパンガスと電気の違いについて詳しく見ていきましょう。

プロパンガスと電気料金の比較2:コンロを使い、料理をしたとき


プロパンガスと電気の比較で忘れてはいけないのが、コンロを使い料理をしたときの料金です。
料理ではお風呂を沸かすほどのエネルギーを必要とすることはありませんが、料理に必要なエネルギーはほぼ毎日使うエネルギーです。

そこで、以下では定番料理のカレーを作るときにかかるエネルギーコストについて、プロパンガスと電気との比較を紹介します。

プロパンガスオール電化
カレーを作るときにかかる
エネルギーコスト
約31円約18円(夜間)/約47円(昼間)

料理にかかるエネルギーコストは、夜間電力を使用した場合は、プロパンガスが電気よりも約1.7倍高くなってしまいますが、電気代の安い夜間23時以降にのみ料理をするということは、あまり現実的ではありません。

また、オール電化の場合、IHクッキングヒーターを使った料理ではプロパンガスにはないデメリットが考えられます。
料理をするとき、プロパンガスと電気でどのようなメリット・デメリットがあるのか確認しておきましょう。

プロパンガスオール電化(IHクッキングヒーター)
メリット・料理時間が早い
・炙り料理ができる
・煽り炒めができる
・網焼きができる
・調理器具を選ばない
・プロパンガスに比べてエネルギーコストが安い(夜間電力を使用した場合)
・火が要因となるトラブルが起きにくい
・料理中、部屋に熱がこもりにくい
デメリット・電気に比べてエネルギーコストが高い
・火が要因となるトラブルが起こる可能性がある
・料理時間がかかる場合がある
・炙り料理ができない
・煽り炒めができない
・網焼きができない
・使用できる調理器具に制限がある
・停電時に使用できない

このように、電気を使った料理では料理方法や使用できる調理器具に限りがあります。
火が要因となるトラブルが起きにくいことは大きな安心につながりますが、しようほうほうを誤れば重大事故を引き起こす可能性があります。プロパンガスを使用する場合は、一般的にガス漏れや発火によるトラブルが起こらないようガス検知器や火災報知器が設置されます。
そのため、料理によるトラブルのリスクには大きな差はないといえるかもしれません。

このようなことから、料理にかかるエネルギーコストはプロパンガスの方が割高になりやすい半面、プロパンガスならではのメリットも多くあるといえるのではないでしょうか?

エネルギーコストでは電気に軍配が上がるとしても、自分にとってお得なのはどちらかという考えを持つことがプロパンガスと電気を比較する際のポイントとなります。
プロパンガスと電気にはここで紹介した以外にも多くの違いがあるため、どちらを使うか迷っている方は詳しい知識を蓄えておきましょう。

また、多くのメリットがあるとしても料金面では割高となりやすいプロパンガスだからこそ、光熱費を抑えていく工夫が必要だといえます。

では、プロパンガスと電気の違いを理解した上で光熱費を安くするにはどうすればいいのでしょうか?
次は、プロパンガス料金を安くする具体的な方法を見ていきましょう!

今よりプロパンガス料金を安くするには相場価格・セット割引を確認しよう

毎月のプロパンガス料金が高くて悩んでいる場合、まずは契約しているガス会社の料金設定が相場価格かどうかを確認することが大切です。

光熱費を安くする1:相場価格と比べよう!


相場価格とは、地方や都道府県など地域ごとに異なるプロパンガス料金の平均を表した金額をいい、契約しているガス会社の料金設定が相場価格に近いほど良心的な価格でプロパンガスを使用できていると判断できます。
さっそく、プロパンガス料金の相場価格を確認していきましょう。

都道府県基本料金(円)従量料金(円)
北海道2,09816,566
青森県1,86715,865
岩手県1,94615,072
宮城県1,74513,337
秋田県1,84714,520
山形県1,90315,189
福島県1,82213,718
茨城県1,70412,027
栃木県1,67411,955
群馬県1,75612,025
埼玉県1,70511,912
千葉県1,73711,993
東京都1,69011,733
神奈川県1,73911,789
新潟県1,91513,878
長野県1,84712,832
山梨県1,75312,425
静岡県1,81312,298
愛知県1,78011,765
岐阜県1,81212,167
三重県1,81411,847
富山県2,01913,788
石川県1,86613,899
福井県1,80213,751
滋賀県1,82412,717
京都府1,85713,000
奈良県1,83812,277
大阪府1,78812,352
兵庫県1,94813,089
和歌山県1,87812,147
鳥取県1,87814,134
島根県2,04013,857
岡山県1,94813,456
広島県1,86412,360
山口県1,98813,903
徳島県1,81012,533
香川県1,84113,304
愛媛県1,86413,164
高知県1,80812,566
福岡県1,95512,714
佐賀県1,89012,976
長崎県1,81613,539
熊本県1,76312,803
大分県1,79812,521
宮崎県1,64913,457
鹿児島県1,63113,013
沖縄県1,72513,408

※金額は平成29年12月末時点、石油情報センターLPガス公式資料(全国統計)を元にしています。
※従量料金は20㎥使用時、基本料金を含む金額です。

上記の表と比較して、毎月のプロパンガス料金が相場価格ではなかった場合、プロパンガス会社の見直しを行うことが大切です

一方、「うちは相場価格なのに近所よりもプロパンガス料金が高いような…」と感じた方もいるのではないでしょうか?

料金が相場価格だった場合も、お得なプランに変更したり、プロパンガス料金の節約方法やガス代が高い理由を知ったりすることで光熱費を抑えられる可能性もあります

次では、お得なプランについての知識を深めていきましょう。

光熱費を安くする2:セット割引を使う


2016年4月より施行された電力自由化に伴い、「○○でんき」「〇〇電力」など数々の電力会社や企業が参入し、一部のプロパンガス事業者でも電力供給サービスが提供され始めました。

光熱費を安くしたいと考えて電力会社選びに迷ってしまう方も多いかもしれませんが、ガスと電気を併用している場合、ガス事業者が提供する電気料金プランに変更することでお得なセット割引を適用してもらえる場合があります
セット割引とは、ガスと電気を同一事業で契約することにより光熱費がお得になるサービスをいい、割引率は事業者のプランによって異なります。また、電気とガスのセットプランだけでなく、ウォーターサーバーやインターネットなどとのトリプルセット割引などを設定している企業もあります。
契約しているガス会社や他のガス会社にお得なセット割引プランがないか、この機会に確認してみましょう。

次では、お得なセット割引を申し込むためにも、プロパンガス会社を見直す際に確認しておくべき条件を詳しく紹介します。

光熱費を安くする3:プロパンガス会社を変える・見直す

毎月のガス代を安くするためにプロパンガス会社の見直し・変更をするなら、以下の条件を忘れずに確認しましょう!

・相場価格を継続しているかどうか


プロパンガス会社の中には契約時の料金設定を継続せず、定期的な値上げを行う会社もあります。
契約時に他社よりお得な料金設定だったとしても、相場価格を継続的に維持しているかどうかを重点的に比較することが大切です。

・築年数が5年以上経っているか


建売住宅などは、プロパンガスを導入されていた場合、既にプロパンガス事業者が決められており、購入時にプロパンガス事業者と10年~15年程度の無償貸与の契約をしているケースが多くみられます。
無償貸与契約とはガスの導入にかかる配管工事費用をプロパンガス会社が負担する契約をいい、契約時は自分で導入費用を支払う必要がありませんの初期費用の負担は軽減できます。
この契約ではプロパンガスを長く利用してもらうことを前提に導入費用を負担しているので、築年数5年以内でお客様の都合で解約申請を行うと残りの期間分の違約金が発生し高額な請求が発生することがあるので注意してください。

・賃貸住宅の場合は大家さんの了承が必要


賃貸住宅の場合、ガス会社の変更には大家さんの了承が必要です。
そのため、お得なガス会社を見つけたら、まずは大家さんに相談することから始めましょう。

毎月の光熱費が高くて悩んでいるなら、厳しい節約を自分や家族に強いるよりも各種サービスやプロパンガス会社の変更を視野に入れた方が、身も心も負担なく済む場合が多くあります。

まとめ

最後に、プロパンガスと電気を比較した上で重要なポイントをおさらいしていきましょう。

  • プロパンガスと電気では、単なるエネルギーコストなら電気の方がコストパフォーマンスに優れている
  • プロパンガスと電気では、単にコストパフォーマンスだけに着目するのではなく、総合的に見て、自分にとってのメリットが多く、お得だといえるものを選ぶことが大切
  • プロパンガス料金については、自分が住むエリアの相場価格かどうかを調べることが大切
  • 賃貸住宅でプロパンガス会社を変更するときは、大家さんの了承が必要

プロパンガス会社の変更方法は、現在契約している会社で解約申請を行い、新たなプロパンガス会社で旧配管やボンベの撤去、導入を行ってもらうだけなどとても簡単です。

プロパンガスと電気を併用して光熱費の節約を考えている方は、この機会にプロパンガス会社が提供するセット割引を活用したり、お得なプランを設けている良心的なプロパンガス会社への変更を検討したりしてみてはいかがでしょうか?
プロパンガス業界についての知識を深めるなら、この機会にプロパンガス(LP ガス)の協会団体の概要と特徴を理解して、賢くお得にプロパンガスを使用していきましょう。