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電気料金やガス料金の節約は今や多くの方が実践していますが、自分でできる範囲での節約に限界を感じている…という方も多いはず。

しかし、ガスの料金形態を理解しないままガス会社を乗り換えてしまうと、今よりも高いガス料金がかかってしまうなんてことも考えられます。

このようなことから、ガス料金を節約していくために本当に大切なのは「ガスの自由化の本意を捉えること」「自分のライフスタイルに合ったプロパンガス会社へ乗り換えること」「節約につながる正しい知識を身に付けること」の3つです。

そこで今回は、毎日の生活でできる節約術から、ガスの自由化についての基礎知識、プロパンガス事業者選定時の比較検討のポイントなどについて詳しく紹介します。

生活水準を変えずに、ガス料金を安くするための節約術

ガス料金の節約で最も効果を実感しやすいのは、お風呂やキッチンの利用方法を工夫することです。

日々の生活でガス代が高くなる理由とその対処法は?節約ポイントはお風呂にあった

一言で節約といっても「生活水準を下げてまで対処したくない…」という方のために、ここでは無理なく実践できて、かつ節約効果を得やすい節約術・対処法についてまとめました。

お風呂の利用とその対処法


ガス料金の多くは、お湯を沸かすための給湯器で消費されますが、給湯器が最も稼働するのは、大量のお湯を使用するお風呂だといえます。

お風呂の利用によりガス料金が高くなっているかもしれない場合は、年間で6,000円前後の節約につながる以下の節約術を実践してみましょう!

  • 湯船は7~8分目までの湯量にする
  • お湯の温度を今の温度から1度以上下げる(目安は40℃)
  • 蓋や保温シートを使って追い炊き回数を減らす
  • シャワーを出す時間を1回1分以上短くする
  • 節水シャワーヘッドを活用する

料理時の利用とその対処


キッチンでは主に料理でガスを使用しますが、お風呂に比べて節約できる料金は小さなものとなります。

しかし、小さな節約を積み重ねることは、やはり年間数千円単位の節約につながるため、とても大切です。以下では、今日からできる料理時の簡単な節約術をまとめました。

  • 蓋や落とし蓋で火力を抑える
  • 同時調理が可能な鍋や、ゆで汁を活用する
  • 余熱を活用する
  • 炎は中火を意識する
  • 熱が伝わりやすい大きめの鍋を使用する
  • 鍋底の水滴は拭き取ってから火にかける
  • 下茹でや簡単な調理は電子レンジを活用する
  • 調理時間が長いほどガスを多く使うこと(=煮る>蒸す>炒める)を覚えておく
  • 冷凍物は使用前に冷蔵庫で解凍しておく
  • 水は常温で保存する
  • お湯を沸かすときは電気ケトルを活用する
  • 料理は作り置きを意識する

お風呂やキッチンでの節約を試しても思うように節約ができない場合は、そもそも契約しているガス会社の従量単価が高い可能性があります。

ガス会社との契約に不安があれば、ガス料金の見直しやガス会社の乗り換えを検討してみることもガス料金の節約では欠かせないポイントです。

ガスも選ぶ時代に?プロパンガスへの乗り換えも節約のポイント

引越しや光熱費の見直しなどでガス、電気などのライフライン選びに悩んでいませんか?
電気・都市ガスの自由化により、「オール電化と都市ガスはどちらが安いの?」という疑問を持つ方は大勢いますが、実はプロパンガスも選び方次第でガス代を節約することにつながります。

そこで、以下では電気・都市ガスの自由化やプロパンガスの料金について分かりやすくまとめました。
電力・ガスの自由化やその流れについて正しく理解し、光熱費の節約に励みましょう!

電気・都市ガスなどの公共料金は自由化が起きている


2016年4月の電力自由化に続き、2017年4月には都市ガスの自由化が導入されました。
電気、都市ガスはこれまで公共料金として地域の業者を選ぶほかありませんでしたが、自由化の導入により消費者は販売店を自由に選択することが可能となりました。

中でも、都市ガスの自由化はガス業界の流れに大きな変化を与え、これまで価格差が小さかったガス業界に”価格競争”の風を吹かせています。

プロパンガスは自由料金設定
都市ガスの自由化により、消費者がよりシビアにガス会社を見定める流れとなった今、多くのプロパンガス会社では”都市ガスにも対抗できる料金プランやサービス”を提供しています。

プロパンガス会社はこれまで自由料金(販売店が自由にガスの料金を決められる仕組み)でプロパンガス業界を支えてきましたが、都市ガスを含めたガス業界に価格競争が起きた以上、今後は自由料金という強みを活かして”プロパンガス=高い”というイメージを覆すようなサービスを拡大していくことが予想されます。

そのため、業者や契約内容によっては、プロパンガスを選ぶことで節約をすることが可能となるでしょう。

今住んでいる賃貸住宅でガス料金が高く悩んでいる方は、この事実を大家さんへ伝えてガス会社のお乗り換え交渉を行ってみてはいかがでしょうか?
大家さんとの交渉が成立し、ガス会社のお乗り換えができれば、毎月のガス代を安く抑えていける可能性があります。

また、ガスの自由化に伴い、「都市ガスとプロパンガスの違い」が気になる方も多いのではないでしょうか?
次の項では、それぞれの特徴やメリット・デメリット、ガス料金の計算方法について解説していきます。

ガスの自由化に伴う、都市ガスとプロパンガスの違いとプロパンガスの料金の計算方法ガイド

都市ガスとプロパンガスを比べると、成分や性質、供給方法に大きな違いがあります。

都市ガスとプロパンガスの違いは?原料の違いからくる費用と安全性

まずは、それぞれの特徴を見ていきましょう。

都市ガスプロパンガス
原料(主成分)メタン(天然ガス)プロパン、ブタン(液化石油ガス)
性質-162℃への冷却で液体となり、
体積は600分の1へと小さくなる
-42℃への冷却で液体となり、
体積が250分の1へと小さくなる
供給方法気化状態で地下の配管から供給液体状態でガスボンベへ充填し、
各家庭へボンベで供給
重さ空気より軽い空気より重い
1㎥あたりの熱量約12,000kcal約24,000kcal
災害時の復旧速度遅い早い
料金形態公共料金自由料金

上記を参考に、都市ガス・プロパンガスには意外なメリット・デメリットが多く隠されています。

都市ガスプロパンガス
メリット・プロパンガスよりも比較的料金が安い(公共料金)
・ガスボンベを設置するためのスペースが必要ない
・地域に関係なく使用できる
・災害時の復旧が早い
・同じ質量で都市ガスの2倍の熱量がある
デメリット・熱量が少ない
・配管の関係から、地域によっては利用できない場合がある
・災害時の復旧が遅い
・都市ガスの1.5~2倍近いガス料金がかかる場合がある
・ガスボンベを設置するためのスペースが必要

このほか、プロパンガスは導入時のコストを抑えられるというメリットもあります。
自由料金形態であるプロパンガスですから、優良な料金プランやサービスを提供しているプロパンガス会社へ乗り換えることによって、都市ガスに引けを取らない価格面でのメリットも期待できるでしょう。

また、プロパンガスと都市ガスの違いについてさらに知識を深めていくと、安全性や料金形態、ガス会社の比較に役立てることができます。

プロパンガスの費用が自由料金制だと分かったところで、次の項ではガス代の料金形態や計算方法について見ていきましょう。

プロパンガスの料金はどのように決められているの?プロパンガスの料金形態は多数

プロパンガスの料金形態には、主に二部料金制が採用されていますが、このほか、スライド制原料費調整制度と呼ばれる料金形態もあります。

二部料金制
ガス代=基本料金+従量料金(変動なし)
ガス会社が定める基本料金と従量料金からなるシンプルな料金形態で、他の料金形態より最も採用されています。

スライド制
ガス代=基本料金+従量料金(ガスの使用量に応じて変動あり)
ガスの使用量に応じて従量単価がスライド式で変動する料金形態です。
ガスの使用量が増えるほど従量単価が安くなるため、ガスの使用量が多い家庭で多く採用されています。

原料費調整制度
ガス代=基本料金+従量料金(原料費に応じて毎月変動あり)
主に都市ガスで採用されている料金形態です。
日々変動する原料費に基づいて計算されるため、他の料金形態と比べて最も透明化された料金形態とも言えます。

従量料金の計算方法
各種料金形態で用いられる従量料金とは、ガス会社が定める従量単価にガスの使用量をかけたものをいいます。
従量料金=従量単価×使用量

また、従量単価はガス会社が自由に設定できるため、契約するガス会社が異なると同じ量のガスを使用してもガス代が異なってしまうことを覚えておきましょう。

ちなみに、石油情報センターが提供する2017年10月のデータによると、従量単価の相場価格(全国平均)は646円です。

自分が契約しているガス会社の従量単価を知りたいときは、以下の計算式を活用してみましょう!

従量単価=(20㎥使用時の金額-基本料金)÷20
※総額の中には基本料金が含まれているため、総額より基本料金を引き、その価格を20で割って算出します。

(例)東京都の平均的な従量単価(相場価格)を計算すると…
501円=(11,725円-1,702円)÷20

プロパンガスは自由料金であるため、ガス会社が自由に料金形態、基本料金、従量単価などを設定しています。

これからプロパンガスの乗り換え・契約を検討しているなら、プロパンガスの不明瞭な料金体系についての知識を深めて、信頼できるプロパンガス会社を見極めていきましょう!

トータルコストで考える、信頼できるガス提供事業者と契約内容の選び方のススメ

ガス代を節約するためにガス会社の乗り換えを検討するとき、どんなにランニングコストが安くてもイニシャルコスト(工事費用などの初期費用)が高くなってしまっては意味がありません。
そこで、トータルでガス代を節約していくために大切な業者選定・契約形態のポイントを紹介します。

イニシャルコスト


プロパンガス会社との契約時、まず注意しておきたいことは戸建住宅や賃貸住宅に対する設備費や工事費の有無です。プロパンガスの導入は一般的に事業者が負担してくれるため0円で導入が可能です。

しかし、中には設備の貸与や工事にかかった費用を分割で請求してくるガス会社もあるため、契約年数や条件には細心の注意を払いましょう。
本来、プロパンガスを新たに使用するための配管工事には、15万円ほどの費用がかかります。

トータルコストを安く抑えていくためには、設備貸与や工事にかかる費用を不当に請求しないガス会社を選ぶことが大切です。

ランニングコスト


ランニングコストとは、プロパンガスを使っていく上でかかる費用(=毎月のガス代)を指します。ガス代の価格の高さ・安さを見分けるには石油情報センターが提供するデータを基にして、支払う費用が相場価格になっているか確認しましょう。

ただし、相場価格は地域によって異なるため、価格を確認する際は必ず自分が住むエリアの価格を参考にしてください。

解約費などのペナルティ


キャンペーンやオプション利用による契約をすると、解約時に解約金・違約金がかかる場合があります。
例えば、契約時に給湯器やガス暖房器具などの設備を無償で付帯してもらった契約には注意しましょう。

設備の設置・使用に費用がかからず使用させてもらえることを無償貸与と呼びますが、無償貸与付きの契約では主に複数年契約が結ばれ、解約時に設備費用をまとめて請求されるというケースが増えてきています。

プロパンガス会社と新たに契約を結ぶこと自体に費用はかかりませんが、解約金が発生することで思うようにガス会社を乗り換えられないといった声も多くあることから、トータルコストを意識した契約内容の確認、比較・検討が欠かせません。

信頼できるプロパンガス会社選びに困ったら、実際にプロパンガスへの乗り換えに成功した人たちの声を参考にしてみましょう。
プロパンガス会社を選ぶときは自分が住んでいるエリアから1社でも多くのガス会社を比較・検討し、納得できるトータルコストかどうかを見極めることが何より大切です!

まとめ

プロパンガスの乗り換えで大切なポイントは、目先の料金設定だけではなくイニシャルコスト、ランニングコスト、解約費の3つからなるトータルコストで比較・検討することです

価格面で信頼できるガス会社は今後も増加していくことが予想されるので、ぜひこの機会に自分のライフスタイルに合ったプロパンガス会社を探してみましょう。

また、ガスの契約を見直しする際は、ガスの自由化に伴うガス業界の流れや料金形態を正しく理解して、十分な比較・検討を行うことが欠かせません。

現在契約しているガス会社の料金に不安・疑問がある方は、この機会にプロパンガス料金見直し診断を活用してみましょう!

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