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毎月の光熱費が家計を圧迫してしまい、「光熱費を抑えたい…」と悩んでいませんか?
光熱費を抑えるために火を使わないIHを導入する家庭が増えていますが、「新築にいざIHを導入したら工事費用がかさんで他の設備で節約せざるを得なかった」というケースもあります。
そのため、光熱費を抑えるには一概に「IHがおすすめ!」とは言いきれないのが現状です。

そもそも、周りの家庭と比べて光熱費が高いと感じる場合、電気代よりもガス代に大きな問題があるかもしれません。
ガス料金の見直しがまだなら、こちらの診断をご利用ください。

今回は、「IHの電気代」や「電気代・ガス代を節約するための方法」を紹介します。
電気代ばかりに意識が向いて「IHの導入」を検討してしまいがちですが、ここでは「光熱費を抑えること」に注目してみましょう。
光熱費を上手に抑えることで、無駄を減らしたスマートな生活が送れること間違いありません。

プロパンガスコンロとIHクッキングヒーターどちらがお得?

インターネットの普及により、家庭の節約術を知ることができるようになった昨今は「節約」という言葉に興味を持つ方も多いのではないでしょうか?

節約ブームでもある近年、ガスとIHクッキングヒーターは光熱費を比較する際の代名詞といえます。
まずは、気になるIHの電気代やメリット・デメリットについて見ていきましょう。
IHについての知識を深めることで、プロパンガスとの比較がしやすくなります!

IHで15分カレーを煮込んだら電気代はいくら?

毎日の料理をガスからIHへ変えると、熱伝導率やIHを使用する時間帯、調理時間など、さまざまな条件によっても変動するため一概にはいえませんが、IHで1回の調理にかかる電気代はおよそ1.5~10円です。

しかし、その金額を聞いても具体的なイメージが湧かずに「結局、IHの電気代って安いの?」と疑問に思い方も多いのではないでしょうか?

そこで、IHを利用したことがない方でも分かりやすいように、身近なカレーを例に挙げてIHの電気代をまとめてみました。IHの電気代が大きく変動しやすいのは、主にIHを使う時間帯です。

以下では、時間帯ごとに異なるIHの電気代を見ていきましょう。

時間帯中火(1kW)の火力でカレーを15分
煮込んだときの電気代
1kWhあたりの電気代
朝(7~10時)約6.5円約26.01円
昼(10~17時)約7.9円(夏季約9.6円)約31.73円(夏季38.72円)
夜(17~23時)約6.5円約26.01円
深夜(23~7時)約3.0円約12.25円

※電気代は東京電力の電力プラン「電化上手」より算出

1回の調理にかかる電気代を見てみると、カレーのような煮込み料理でもIHの電気代が決して高くはないことが分かります。

しかし、使用する時間帯が異なることで消費電力1kWhあたりの金額が前後することから、ライフスタイルによっては電気代がかさんでしまうリスクがあるかもしれません。

IHの導入によるデメリットは他にもあります。

IHの消費電力とメリットとデメリット

IHはただ安いだけのメリットばかりではなく、家庭によってはデメリットを多く感じる場合もあります。

よくあるケースは「新築への導入コストがかさんでしまうこと」です。
本体価格は導入するIHクッキングヒーターの性能にもよりますが、一般的なもので4~15万円ほど、高性能なものだと40万円近いものもあります。

光熱費を安く抑えたい方にとって、導入コストが高くなってしまっては本末転倒ですよね。

そこで、消費電力や導入コストなどのIHが持つ特徴から、メリット・デメリットを分かりやすくまとめました。ガスコンロのメリット・デメリットと比較しながら見ていきましょう。

IHクッキングヒータープロパンガス
メリット・火を使わないため安全
・ガス中毒がないため安全
・掃除に手間がかからない
・キッチンが暑くならない
・ガスより加熱が早い
・光熱費を抑制できる料金プランあり
・停電時に使用できる
・災害に強い
・料金が安いガス会社を自由に選べる
・導入費用が安い
・ほとんどの鍋・フライパンを使える
・炙り調理ができる
・あおり炒めができる
デメリット・停電時に使用できない
・導入費用が高い
・使える鍋・フライパンが限られる
・炙り調理ができない
・あおり炒めができない
・電磁波の影響を懸念する声もある
・パネルを触って火傷するリスク
・火災のリスクがある
・掃除に手間がかかる
・キッチンが暑くなりやすい
・ガス漏れやガス中毒のリスクがある

IHの見落としがちなデメリットとして、「実際に火が出るコンロと違い、可視性が低い」ことがあげられます。

それによってパネルに触れて火傷をするなど、慣れるまでのリスクは一定量あるかも知れません。

IHの導入時は本体価格と合わせて工事にかかる工賃が6万円以上必要となります。検討している方は、導入コストも加味して比較検討しましょう。

IHとプロパンガスのメリット・デメリットが分かったところで、気になるのは「そもそも、光熱費を一番安く抑えられる手段は何か」ということですよね。
光熱費が安くなる調理器具・方法について、プロパンガス、IH、電子レンジ、卓上のカセットコンロで比較してみましょう。

比較!プロパンガス、IH、電子レンジ、卓上のカセットコンロどれが一番安い?

光熱費が安くなる調理器具・方法は、「どれくらい料理をするか」や、鍋や料理そのものの熱効率にもよります。

ここではプロパンガス、IH、電子レンジ、卓上カセットコンロを例に、使用時間に合わせた具体的な光熱費をまとめました。最も光熱費が安い手段を知って、ぜひ節約に取り入れてみましょう。

時間、日、月間、年間で比べるプロパンガス、IH、電子レンジ、卓上カセットコンロの料金
プロパンガスIH電子レンジカセットコンロ
時間約131円約95円約12円約350円
約263円約164円約12円約700円
月間(31日)約8,153円約5,084円約372円約21,700円
年間(365日)約95,995円約59,860円約4,380円約255,500円

※時間あたりの料金は1時間使用した場合の料金です。

日あたりの料金はプロパンガス、IH、カセットコンロを1日あたり2時間(早朝30分、昼30分、夕方1時間)、電子レンジは1日あたり1時間(早朝15分、昼15分、夕方30分)使用した場合の料金を記載しています。

プロパンガスは強火(2.97kW)、IHは強火(3kW)、電子レンジは500W、カセットコンロは強火(3.5kW)により算出しています(カセットコンロはガスボンベ1本で3.5kWの強火を1時間使用可能)。

電気料金は東京電力の料金プラン「電化上手」をもとに算出しています。上記の料金はすべて税抜価格です。

プロパンガス、IH、電子レンジ、卓上カセットコンロの料金を比較すると、電子レンジの光熱費が最も安いことが分かりました。
しかし、毎日の料理を電子レンジのみで済ませるのはなかなか難しいですよね。

そのほか、光熱費の安い方から順番に

1.IHクッキングヒーター
2.プロパンガス
3.カセットコンロ
となりました。

IHは導入コストこそかかりますが、長い目で見たときに光熱費を抑えていくことができるかも知れません。

また、プロパンガスは導入コストがかからないことから、電子レンジを上手に活用するなど調理方法に工夫を加えることで、トータルの費用を安く抑えることが可能です。

このように使っている調理器具や方法を変えなくても、光熱費を抑えるための節約は可能です。

効率的に使うことが、光熱費を賢く節約するコツとなるため、併せて光熱費の節約方法を抑えておきましょう。

一番の節約は給湯?おすすめの光熱費節約方法

毎月の光熱費のうち、電気代高騰の要因となりやすいのはエアコン、冷蔵庫ですが、今後少しでも光熱費を安く抑えていきたいと感じているのであれば、エアコンや冷蔵庫だけでなく電気代がかさむ要因となる家電製品の使用方法を見直してみましょう。

【電気代の節約】一番電気を使う家電は、冷蔵庫。一人暮らしならエアコンを上手に使用

各家電製品に合わせた工夫を行うことで、長期的な光熱費の節約を実現できます。
「電気代がかさむ要因となる代表的な家電製品」と「節約ポイント」をまとめました。

・エアコン
夏は28℃・冬は20℃を目安に設定温度を調整し、特に夏は扇風機と併用するのがおすすめです。また、こまめなフィルター掃除を心掛け、室外機周辺に物を置かないのもポイントです。

・洗濯乾燥機
縦型洗濯機での乾燥は電気代が高くなりやすいため注意してください。乾燥を頻繁に使うならドラム式洗濯機への買い換えを検討してみましょう。

・食器洗い乾燥機
割安な時間帯に使用することで電気代の節約ができます。契約している電気料金プランを確認して割安な時間帯・割高な時間帯を正しく把握しましょう。

・冷蔵庫
季節に合わせて設定温度を調整し、食品を詰め込みすぎないようにすることが大切です。冷蔵庫周辺にスペースを確保し、扉の開閉回数・時間を減らすことで無駄な電力の消費を抑えましょう。

・照明器具
古い蛍光灯を長年使用しているのであれば、電気代が安いLED電球に替えましょう。また、使っていない空間の電気をこまめに消すだけで電気代の節約につながります。

・テレビ
高速起動モードなどの不要な機能を切り、省エネモードがある場合は必ず設定しましょう。また、観ていないときはこまめに電源を切ることが大切です。

・アイロン
一度に使用する電力が大きいため、割安な時間帯に使用する意識が大切です。

・炊飯器
予約(タイマー)機能を活用して、電気代の高い時間帯を避けて使用するよう心掛けましょう。また、一度に多く炊いたご飯を小分けにして冷凍保存することで、炊飯の回数を減らし、電気代の節約につながります。

・ドライヤー
電気代の高い時間帯に長時間使用してしまわないよう、注意しましょう。

・電子レンジ
割高な時間帯に電子レンジやそのほかの家電製品を同時に使ってしまわないよう、注意しましょう。

・掃除機
電気代の高い時間帯を避けて使用する意識が大切です。

上記の工夫を1つでも多く行うことで電気代の節約を期待できます。光熱費を無駄なく抑えていくためにも、ガス代の節約方法も確認しましょう。

【ガス代の節約】ポイントはキッチンよりお風呂。契約の見直しも視野に

ガス代はほとんどが給湯器で使われるため、主にお風呂と台所で料金が発生しています。ガス代を賢く節約するポイントは、
熱を無駄にしない
湯量を抑える
の2つです。以下では、ガス代の具体的な節約方法をまとめました。

1.お風呂での節約方法

お風呂は毎月のガス代のうち、半分から3分の2以上を占めるといわれています。
そのため、以下のようなお風呂でできる工夫を1つでも多く行うことでガス代を驚くほど節約できる場合があります。

・シャワーを長時間使用しない(15分以上使うと湯船1杯分のお湯やガスを使ってしまう)
・節水シャワーヘッドに交換する
・設定温度を下げる
・湯量を7~8分目に設定する
・蓋や保温シートを使って湯温を下げないようにする
・追い炊き回数を減らす

2.台所の節約方法

台所はお風呂に比べてガスの使用量が少ないのですが、小さな節約を積み重ねることでガス代の節約を期待できます。
以下のような節約方法を取り入れて、毎月の光熱費を抑えていきましょう。

・食器洗いの時は温度を下げる
・給湯器の設定温度を下げる
・給湯器のスイッチをこまめに切る
・圧力鍋や落し蓋を活用して調理時間を短縮する
・熱伝導に優れた大きな鍋や銅製品を選ぶ
・余熱調理で茹で・炒めを行う
・同じコンロを使って熱効率を高める
・ガスコンロを省エネタイプに交換する

このほか、第3の方法として「ガス会社との契約を見直す」という方法があります。上記の節約方法を試しても思うようにガス代を抑えることができなかった場合、そもそも契約しているガス会社の料金が割高かもしれません。

ガス会社との契約を見直すことで高いガス代を抑えられる可能性があります。
高いガス代に悩んでいるのであれば契約変更も視野に入れた節約に励んでいきましょう!

まとめ

最後に、光熱費の節約で忘れてはいけない重要なポイントをおさらいしていきましょう。

・熱伝導と時間帯にもよるが、1回の調理にかかる電気代はおよそ1.5~10円
・IHには導入コストが高いなどのデメリットもある。本体価格は4~15万、工賃と合わせて6万円以上
・安い方法は「どれくらい料理をするか」と鍋や料理そのものの熱効率による
・エアコン、冷蔵庫が主な電気代高騰の要因。節約するには設定温度を調整することが大切
・ガス代の節約には熱を無駄にしない、湯量を抑えることがポイント
・高すぎるガス代はガス会社との契約を見直すことで解消できる場合がある

ガスと電気を使用していて光熱費の料金に悩んでいるなら、まずは節約につながりやすいガス代から意識してみてはいかがでしょうか?

アパートやマンションなどの賃貸も含めて、ガス代の従量単価が相場価格かどうかを知るためには、住んでいる地域に合わせて確認できる「ガス料金の見直し診断」で調べてみるのがおすすめです。